導入:
PCD (多結晶ダイヤモンド) と CBN (立方晶窒化ホウ素) はどちらも超硬切削工具材料の一種ですが、特性が異なり、用途も異なります。主な違いは次のとおりです。
組成と硬度:
PCD は、ダイヤモンドに次いで最も硬い既知の材料の 1 つです。次に硬いのは CBN です。PCD はダイヤモンド粒子を金属結合剤で高温高圧下で焼結して作られ、CBN は窒化ホウ素を極めて高温高圧下で処理して作られます。
使用用途:
PCD インサートは、通常、アルミニウム、真鍮、銅、プラスチック、木材、ゴムなどの非鉄および非金属材料の切削に使用されます。一方、CBN は、通常、硬化鋼、鋳鉄、その他の硬質鉄材料の切削に使用されます。
熱抵抗:
CBN は PCD に比べて耐熱性が高く、切削温度が高くなる鉄系材料の高速加工に適しています。
耐摩耗性:
どちらのインサートタイプも優れた耐摩耗性を備えていますが、CBN は切削条件下での優れた高温硬度と化学的安定性により、鉄系材料の加工に適しています。
費用:
一般的に、CBN インサートは PCD よりも高価です。ただし、コストだけでなく、加工する材料と特定の加工要件に基づいて選択する必要があります。
まとめると、PCD と CBN の選択は、主にワークピースによって決まります。非鉄または非金属材料の場合は、PCD が適切な選択です。ただし、硬い鉄材料の場合は、CBN の方が適しています。
グレード参照: